カバー 谷郷社長がVTuber 夜空メルに贈った“感謝”と、そこから見えてくるもの

2024年 (令和6年) 1月16日に カバー株式会社より契約解除が発表された VTuber 夜空メルさん。視聴者・ファンの皆様から驚きや哀しみが寄せられる一方、同社の 谷郷元昭 (愛称 YAGOO) 社長などが 夜空メルさんに贈られた“感謝”のコメントが話題を呼んでおります。

カバーは1月16日、同社の運営する VTuber事務所 ホロライブプロダクションの日本国内女性グループ「ホロライブ」に所属されていた 夜空メルさんとのタレント契約を解除したと発表。「同社から取得した機密情報、やり取りを許可なく第三者に漏洩するといった契約違反行為が認められたため、企業としてマネジメントやサポートを継続することが困難と判断し、当該タレントと合意の上、本決断を選択いたしました」としております。

一方で、同社の 谷郷元昭社長や、春先のどかさんが、夜空メルさんに“感謝”のコメントを贈られたことが皆様からの注目を集めております。

夜空メルさんについて、残念ながら弊社として契約解除という決断をするに至りました。 今まで応援頂いたファンの皆様、誠にありがとうございました。本人の今までの頑張りにも感謝したいと思います。

カバー株式会社 谷郷元昭 (愛称 YAGOO) 社長

今まで応援いただいたファンのみなさま、本当にありがとうございました。メルさん、たくさんの思い出を、本当に、ありがとうございました。

カバー株式会社 春先のどかさん

これらは契約解除されたタレントに贈るというよりは、卒業されたタレントに贈る言葉に近いようにも見受けられます。

所属タレントが重大な違反等で契約解除された場合に、所属先企業のトップが“感謝の言葉”を贈るというのは異例なことです。通常、自社に重大な損害を与えたタレントであるなら、契約解除発表後に感謝の言葉を贈るのは先ず考えられないでしょう。それは過去の 潤羽るしあさんの契約解除時と比較しても明確です。

これはあくまで憶測に過ぎませんが…今回の 谷郷社長や 春先のどかさんといった カバースタッフによる 夜空メルさんへの“感謝”コメントからは、まるで「やむを得ない契約解除」「可能なら契約解除とはしたくなかったか、それが無理なら卒業にしたかった」かのような“苦渋の決断”である様子が見え隠れするようにも、どこか感じられなくもありません。もしかしたら 夜空メルさんは、何らかの思いがけないトラップ等によって、意図せず機密情報を外部に漏洩してしまった可能性もあるのかもしれません。

しかし カバーは、過去の不祥事を教訓に強化してきたコンプライアンス遵守体制や情報管理体制。所属タレントや従業員、視聴者・ファンの皆様との信頼関係。更に上場企業としての対外的な社会的責任を果たすという責務…決して譲ることの出来ないこれらを守ることを、過去の ホロライブプロダクション所属タレントの契約解除時と同じく今回も選択しました。そこには「重大な契約違反があった場合は、仮に人気・売上を獲得されているタレントであっても躊躇なく契約を解除する (人気・売上に貢献しているからといって、違反を見過ごす対応は決して行わない)」という毅然な姿勢と同時に、所属タレントや従業員に対する多大な信頼が現れているようにも映るのではないでしょうか。

夜空メルさんは ホロライブ1期生かつ、その中で最初にデビューされた、同社・同事務所の今日までを作り上げられてきた極めて重要なタレントの1人であることには疑いがありません。残る1期生タレントの皆様が配信で語られたように、ホロライブプロダクションで約5年8ヶ月にわたり活動を続けられてきた、VTuber業界全体にとっても古参タレントである 夜空メルさんがいなくなった衝撃と哀しみは、掛け替えのないものです。

そして、夜空メルさんが ホロライブプロダクションや VTuber業界全体に残したものの数々は、これからも多くのタレントの皆様の背中を後押ししてくれることでしょう。

今回の カバー社の重い決断が、同社やホロライブプロダクション所属タレントの皆様、VTuber業界の将来に良い意味で影響を与えるものになることを、心より願います。

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「夜空メル」契約解除に関するお知らせ

カバー株式会社

(P2y.jp 管理代表者「2号さん」／バーチャル・メタバース・VTuber情報)