法律系 YouTubeチャンネル Legal Mindsetは2024年 (令和6年) 3月6日 (日本時間)、“ANYCOLOR株式会社 (VTuberグループ にじさんじ・NIJISANJI EN (新) など運営) のタレント契約書”を入手したとして、その内容を読み解く配信を行われました。
本情報については信憑性が未確認の情報を含みます。事実関係が確認され次第、随時記事内容を更新させて頂きます。
また本内容は Legal Mindsetさん個人の見解に基づくものであり、当サイトはその真偽・正確性については現時点において言及いたしません。予めご了承下さい。
本配信で紹介された“タレント契約書”の要旨として、にじさんじ公式redditに掲載されている内容は次の通りです。
支払いに関しては、殆どのものは個別の契約に従います。しかし、契約はスーパーチャット、そしてスポンサーシップをカバーしています。この場合、YouTubeや アップルがカットする可能性がある場合は、にじさんじが50％カットします。VTuberとしての収入は全て にじさんじを通さなければなりません。
にじさんじは、会社 (ANYCOLOR社) が仕事に必要だと考えるものは何でも購入するよう強制することが出来ますが、払い戻し可能なのは20万円 (1333米ドル) までとなります。
タレントは「ある情報」を にじさんじに提供しなければなりません。
これは「個人情報」の誤訳かもしれませんが、契約書に書かれている通り、理論上は にじさんじが求めるほぼ全ての情報を提供しなければなりません。ライバーには会議への出席など、協力する義務があります。
ライバーは自己の費用と責任において「資料 (素材?)」を調達しなければならず、目的外使用、改変、複製、譲渡は出来ませんが、にじさんじのものであることに変わりはありません。もし、ライバーが何らかの形で著作権を取得した場合、それは直ちに にじさんじに譲渡されます。
契約終了後、ライバーは作品に使用したものを全て返却しなければなりません (個人所有のものがあれば、それも含めるように記されているようです)。
また「第三者へのいじめ・嫌がらせを誘発する画像」「第三者に迷惑・慰安を与える可能性のある画像」「にじさんじが不適切と判断する画像」など、契約上禁止されているものは多岐にわたります。
ライバーが休止または契約解除された場合 (にじさんじは理由なく、いつでもライバーを契約解除出来ます)、契約による収入の50％に相当する違約金を支払わなければなりません (不特定期間?)。配信してはいけないリストに特に違反した場合、ペナルティーは違反している間に稼いだ金額か、過去12カ月間に稼いだ金額のどちらか高い方に等しくなります。
にじさんじはライバーが利益を得ることを一切保証しません。にじさんじは本当に何も保証しません。特に、あるものが合法かどうかの確認や、著作権侵害への対処、業者やアーティストとの紛争への対処は、ライバーによる責任となります。にじさんじは、故意または重大な過失があった場合でも、ライバー側に契約不履行があった場合に支払う金額を、そのタレントが過去6ヶ月間に稼いだ金額に限定しています。但し、ライバーがにじさんじに何らかの (金銭的な) 損害を与えた場合、それを全額返済する必要があります。
法的紛争を含む紛争がライバー間で発生した場合、にじさんじに通知しなければならないが、それ以外は何も行いません。調停や仲裁も行いません。
ライバーが解雇された場合、既に着手している成果物は全て引き渡さなければなりません (MVなど)。
にじさんじは契約を変更することができ、ライバーは14日以内に異議を申し立てないか、VTuberの人格でかなりのことをすれば同意したものとみなされます。にじさんじはコミュニケーションチャンネルに介入し、ライバーに Twitterのようなことをさせることもあります。その為、契約上ライバーに適当なことをツイートするよう強制することが出来、結果、ライバーが存在すら知らなかった契約改定に同意することになります。
また、契約の多くは契約終了後も存続すると明記されています (但し、残りは存続するという規定は無いので、それが実際に有効かどうかは誰にも分かりません)。
言い忘れましたが、にじさんじはライバーが仕事をする場所を指定することが出来ます (定義上、完全な遠隔地であるにも関わらずです)。
ANYCOLOR社は2月5日、セレン龍月さんとの契約を「度重なる契約違反と SNS上での誤解を招く虚偽の言動」を理由に解除したと発表。更に「業績への影響は極めて軽微である」旨のIR発表も含め、同社に対する猛烈な批判が海外の VTuber視聴者・ファンの皆様の間で巻き起こっております。
今回、同チャンネルで公開された“タレント契約書”が、実際に ANYCOLOR社から流出したものであるかどうかは現時点において全くの不明です。本内容は Legal Mindsetさん個人の見解に基づくものであり、改めて当サイトはその真偽・正確性については現時点において言及いたしません。予めご了承下さい。
※当サイトの「NIJISANJI EN (新)」表記は、かつて存在した初代「NIJISANJI EN (元 NIJISANJI IN)」との区別によるものとなります。
P2y.jp
(P2y.jp 管理代表者「2号さん」／バーチャル・メタバース・VTuber情報)
