この度韓国にて同国外の企業にネット回線使用料の支払いを義務付ける法整備…いわゆる「ネット利用料法案」の議論が進行していることを受け、現地のYouTuberやVTuber、ストリーマーなどにも影響が及んでいることが分かりました。
「ネット利用料法案」は米国サイドから”Netflixイジメ法案”と揶揄される向きもある通り、発端となったのは米国の動画配信サービス Netflix (ネットフリックス) の通信料の増加。同サービスで独占配信された韓国ドラマ「イカゲーム」のヒットもあり、同社を訴えている同国通信大手 SKブロードバンドは同サービスの通信量が3年あまりで24倍に急増したと主張しております。
そして今回の「ネット利用料法案」議論の影響は、Netflixだけでなく YouTubeや TwitchといったYouTuberやVTuber、ストリーマーが活動するプラットフォームにも及んでおります。
Twitchは9月30日より、韓国でのストリーミング画質を1080pから720pに引き下げました。理由は「同国での運営コスト上昇への対応」としておりますが、同法案へのおべっかであるのは明らかであるとの皮肉的な見方が多数です。
Twitch
一方でYouTubeは、同法案に明確な反対の姿勢を表明しているのに加え、仮に可決されれば韓国への投資を削減するともしております。
韓国国会で議論中の類例のないネット利用料関連法案は、韓国のインターネットエコシステム、クリエイターコミュニティ、YouTube運営に大きな悪影響を及ぼす可能性があります。9月22日まで法案反対の請願に参加してください。
YouTube Twitter公式アカウント
今回の韓国「ネット利用料法案」による現時点での影響は、Twitchで配信を行う方々に限られているように見えます。しかし今後正式に法案が可決され、YouTubeなどが韓国への投資を削減した場合、より多くの現地YouTuberやVTuber、ストリーマーに影響が及ぶ可能性も考えられるでしょう。
なお10月3日現在、現地で活動を行うVTuber事務所・グループは ISEGYE IDOL (WAKTAVERSE)、SANDBOXなどとなっております。
日経新聞
(第2チーム／バーチャル・メタバース・VTuber・ボカロ・初音ミク情報)
