バーチャルYouTuber (VTuber) 戌神ころね (所属:ホロライブ) は2022年 (令和4年) 6月18日、配信活動に復帰することが分かりました。
戌神ころねは5月22日に配信活動の休止を発表。エゴサーチ中に「自身の視聴者・ファンがアンチになっていた」ことにショックを受けたり「(彼ら・彼女らにも) 好かれたいと悩んでいた」ことを明らかにしており、同事務所の運営に相談の上ネットから離れ休止することを決めたとしておりました。
この度の 戌神ころねの復帰により、休止していた同事務所所属タレントの多くが配信活動に戻ることに。かつては ホロライブプロダクションの運営にも関わる緊急事態とも目されておりましたが、その正念場を乗り越えようとしている模様です。
VTuber業界の新たな分岐点の予感
ホロライブプロダクションが所属タレントの相次ぐ休止に見舞われた時期、VTuber業界では 壱百満天原サロメ (所属:にじさんじ) のデビューと歴史的記録達成という大きな動きがありました。
これには「近年のVTuberスタイルやアイドル路線などを忌避していた、かつての黎明期のVTuber視聴者・ファンや新規視聴者が流れ込んだ」という見方もあり、VTuberのスタイルにおける多様化が始まっていることを予感させるものです。
大手事務所・グループの運営会社の方向性の違いも明確になりつつあり、ホロライブプロダクションのカバー社がメタバース企業の方向性を強める一方、にじさんじのANYCOLOR社は上場目標達成と企業価値・規模向上を指向するなど、単純な競合同士とは言えない別の道を歩いているように見えます。
もはや両社・両事務所を数字面で比較したり、どちらが業界のトップか、優劣がどうだ、与党か野党かなどと不毛に争うこと自体が意味をなさない段階に入りつつある。相対的に中国のテンセントなどより売上規模が小さい任天堂がゲーム業界において最大手の一角としての評価を確立しているように、今後はVTuber業界もそれぞれ異なる方向性・多様性を指向し、共存共栄を目指していくステージに入っていくものと考えられます。
その流れが奇しくも所属タレントの相次ぐ休止や、新人タレントの歴史的活躍といった「これまでのトレンドに変化を与える」中で生まれつつあることは、ある意味で幸いなことであると言えるのではないでしょうか。
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(第2チーム/バーチャル・メタバース・VTuber・ボカロ・初音ミク情報)
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