VTuber事務所ホロライブプロダクション運営のカバー社将来の株式上場に向けIPO準備を進行中か

VTuber事務所 ホロライブプロダクションを運営するカバー株式会社が、将来的な株式上場に向けたIPO (新規株式公開) 準備が進行中である可能性があることが分かりました。

これは同社の経理財務部長候補に関する求人情報 (以下引用) より判明したもので、その内容より将来的な株式上場に向けたIPO準備が進行中であることをうかがわせるような内容となっております。

IPO準備に伴う体制強化のため、経理財務責任者として、経理・財務部門を統括いただきます。
経営陣をはじめ関係各所と連携し、管理体制強化に向け中心となって推進いただきます。
また、部門損益の把握、管理会計的な視点からの経営への提言もお任せします。
仕事内容 – 概要

・経理財務組織のマネジメント
・月次・四半期・年次決算業務
・監査法人、証券会社とのコミュニケーション
・開示資料の作成と体制構築(有報、短信、四半報）
・管理会計の制度構築と運用
・IPOに伴うデータ収集/資料作成
・月次・四半期・年次決算業務
仕事内容 – 業務内容

なお必須スキルとして「上場企業での連結決算・開示資料の作成経験」、歓迎スキルとして「IPOに伴う実務経験」も求められるとしております。

同社はこれまで株式上場を目指す姿勢などは表明しておりませんが、この度IPO準備が進行中である可能性が判明したことで、将来的な株式上場を現実的選択肢の1つとして模索している可能性が出てきているとも考えられることでしょう。ホロライブプロダクション及びメタバース事業における資金調達の加速も期待出来ます。

一方で株式上場により経営の自由度が狭められるなどのデメリットも考えられることから、芸能事務所などのプロダクション運営を行う企業の上場は多数派とは言い難く、吉本興業やジャニーズ事務所のように非上場の企業も少なからず存在します。仮に上場を目指す場合、それが目的ではなく、その先に何を見据えるのか─代表取締役社長・CEOの谷郷元昭 (愛称 YAGOO) 氏の采配が注目されることでしょう。

カバー社谷郷元昭社長ホロライブプロダクションのこれまでとこれからを語る

6月8日にはVTuberグループ にじさんじなどを運営する ANYCOLOR社が東証グロース市場に上場しております。株価は好調かつ高値を記録しておりますが、果たしてその先は、これから見えてくることになるでしょうか。今後のカバー社の動向も含め、こちらもまた見逃せないものになりそうです。