東京五輪 開会式”MIKIKO案(AKIRA「金田バイク」やマリオが登場)”見送りは森喜朗氏の意向か

東京五輪 開会式”MIKIKO案(AKIRA「金田バイク」やマリオが登場)”見送りは森喜朗氏の意向か

週刊文春は2022年 (令和4年) 9月7日、東京オリンピック (東京五輪/2020)・パラリンピックの大会スポンサー契約を巡り、森喜朗大会組織委員会会長 (当時) が講談社のスポンサー入りを認めないとする発言を行っていたと報じました。

今回の記事により、当初東京五輪の”幻の開会式案”として同サイトが2021年 (令和3年) 7月に取り上げていた─AKIRAの「金田バイク」が疾走し、マリオが登場予定であった─通称”MIKIKO案“が見送られた背景の1つに森氏による意向があったのではないかとの見方が浮上しております。

東京五輪 開会式 当初はAKIRAの「金田バイク」が疾走し、マリオが登場予定であった可能性
東京五輪 開会式”MIKIKO案”資料 (画像:週刊文春)

幻の開会式案 “MIKIKO案” とは

東京五輪 開会式”MIKIKO案”資料 (画像:週刊文春)

この東京五輪 “幻” の開会式案 (通称”MIKIKO案”)は、当時開会式の執行責任者を務めていた振付演出家 MIKIKO氏 (後に交代) によるもので、プレゼン資料からは2020年 (令和2年) の東京五輪開催を予言していたとされる「AKIRA」の主人公が乗る “金田バイク” が登場し “2020年のネオ東京” がプロジェクションマッピングで描かれるものであったとのこと。更にその後ドット絵のマリオなどが競技を説明するといった内容が考えられていたとのことです。

週刊文春によると、このMIKIKO氏による開会式案はIOC (国際オリンピック委員会) によるプレゼンテーションにて称賛を受けていたものの、2021年5月11日に広告代理店・電通の代表取締役から責任者の交代を通告され、該当の開会式案も日の目を見ることなくお蔵入りになったとのことです。

森氏の意向、影響の可能性も

前述の”MIKIKO案”が見送りになった理由は不明となっておりましたが、この度同紙が森氏による「講談社のスポンサー入りを認めないとする発言」を報じたことで、講談社より刊行の「AKIRA」を演出内容に含んでいる”MIKIKO案”もまた幻のものとなったのではないかとの見方が浮上している模様。更に同案に含まれていたマリオなども日の目を浴びることなく、共にお蔵入りとなった可能性も考えられることでしょう。

同紙によると、森氏は2020年 (令和2年) 初春に「講談社だけは絶対、私は相容れないんですよ」として講談社への不満を一頻り述べた上で、以下のように語っていたとのことです。

私がこの間、組織委員会になってから、ある会社が契約のアレをしたいと言うので、何をやるのかと思ったら、相手が講談社だった。私は『絶対認めない』と言った。何かって、『俺はこんなものを認めるなら辞めようと思う』と言ったら、みんなビックリして

そして最終的に2019年 (平成31年) 4月、講談社が辞退し KADOKAWA (角川) が出版社枠の大会スポンサーに選定されたとのことです。

今回の森氏の発言と開会式案への影響の疑いについては、五輪を巡る一連の汚職事件報道の中で浮上したものの一部であり、奇しくもこれら事件が発覚しなければ”MIKIKO案”お蔵入りの謎が見えてこなかった可能性もあることでしょう。

森喜朗・組織委会長が「講談社は絶対認めない」 KADOKAWAのライバル社を排除《音声》

文春オンライン

(第1チーム/ゲーム・任天堂・リアル情報)

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