VTuber さくらみこへの“誹謗中傷スパチャ”に広がる衝撃 身勝手な思い込みや妄想、表面化か

VTuber さくらみこへの“誹謗中傷スパチャ”に広がる衝撃 身勝手な思い込みや妄想、表面化か

2022年 (令和4年) 10月15日に行われたVTuber さくらみこ (所属:ホロライブ) の配信にて、同タレントに対する誹謗中傷がスーパーチャット (投げ銭/上限の5万円) にて行われたことが確認され、衝撃が広がっております。

さくらみこ
画像利用元:プレスリリース
© 2016 COVER Corp.

このスーパーチャットコメントは さくらみこが主催者の1人を務める「ホロライブ大運動会 2022」に関連し、同タレントの運営能力や人格を著しく貶める内容であり、本配信終了後のスーパーチャット読みにてそれを目にした同タレントがショックのあまり涙声に。

しかし35P (同タレントの視聴者・ファンの愛称) 達の声援も受け、同タレントは最後まで配信をやりきったことで称賛を受けております。

勝手な思い込みや妄想の表面化

この度の”誹謗中傷スパチャ”は、これまでVTuber業界が表向きは見ないふりをしてきた「暗部」が表面化したものであるとの見方も考えられます。

これはVTuberタレントや事務所・グループに対する根拠 (ソース) の無い思い込みや妄想…「このタレントは○○のはずだ」「このタレントとあのタレントの仲は悪いはずだ」「この事務所・グループ同士は対立関係にある」といった内容がほぼ誹謗中傷同等の表現にて次々と掲示板サイトに書き込まれ、賛同者によってエコーチェンバー現象が進行し、更にそれを取り上げる所謂まとめサイトによってあたかも事実かのように拡散してしまったりしているといったもので、VTuber業界が急成長する裏で膨れ上がった醜悪な副産物の1つとも言わざるをえないものとなっております。

なおこうした「対象への身勝手な思い込みや妄想」がエスカレートした末の行いは、ストーカー犯などと近いものも感じられるでしょう。

今回の さくらみこへの”誹謗中傷スパチャ”の内容も多くは投稿者の身勝手な思い込みや妄想であり、イベント主催者として最善を尽くそうとしている同タレントの陰ながらの努力を踏みにじるものであることは言うまでもないでしょう。また5万円という大金を「誹謗中傷を行うため」に用いるのを躊躇わず、コメント内容を強制的にタレントの目に入れさせるという発想は、決して天才的でもなければ、褒められるものでもないことでしょう。

そしてここ近年のVTuber業界では、そうした「勝手に裏で肥大化させた思い込みや妄想」をスーパーチャットや動画アーカイブへのコメント等で当人へ知らしめる誹謗中傷行為が増えつつあります。

先斗寧 (ぽんとねい/所属:にじさんじ) は9月8日、所属する にじさんじの先輩タレントとコラボレーション配信を実施。これに対して一部視聴者・ファンと思われる方々が「好き嫌い.com」というサイトにて 同タレントへの誹謗中傷等を相次いで投稿していることが判明しております。

© ANYCOLOR, Inc.

VTuber業界における誹謗中傷等の事例

VTuber業界における誹謗中傷対策など

今回の さくらみこへの”誹謗中傷スパチャ”は、これまでの各事務所・グループによる誹謗中傷対策や、司法における「アバターへの中傷は演者/ボイスモデルへの中傷である」との判例、10月からの侮辱罪厳罰化といった抑止が、前述のような一方的な思い込みや妄想を拡大させた者には及んでいないという現実を業界全体に突きつけております。

かつて黎明期のVTuberタレントでは、演者/ボイスモデルが存在しないように取り扱うことも珍しくありませんでした。しかしその後の業界の拡大と現実の誹謗中傷問題により、今や演者/ボイスモデルが存在するのは当たり前となっております。

画面の向こうにいるのは、心を持つ同じ人間である。しかし、私達はこの言葉を、本当に理解しているのか─その問いが突きつけられております。

Miko Ch. さくらみこ / さくらみこ🌸Sakura Miko / さくらみこ

YouTube / Twitter / ホロライブプロダクション

(第2チーム/バーチャル・メタバース・VTuber・ボカロ・初音ミク情報)

VTuberカテゴリの最新記事