クロアチア出身でありながら、日本のゲーミングコミュニティで圧倒的な人気を誇るプロゲーマーがいます。その名は**rpr(アールピーアール)**。Apex Legendsの競技シーンで数々のタイトルを獲得し、さらに日本のVTuber文化への深い愛情から、国境を越えたファンベースを築き上げた稀有な存在です。
個人的にrprの活動を追いかけてきた中で感じるのは、彼が単なる「強いプレイヤー」ではなく、ゲーミングカルチャーそのものを体現する人物だということです。この記事では、rprのプロゲーマーとしての経歴から、日本との深い繋がりまで、あらゆる側面を掘り下げていきます。
この記事で学べること
- rprは2019年のプロデビューからわずか1年で複数のEMEA大会で優勝を達成している
- テニスとテコンドーで培った身体能力がプロゲーマーとしての反射神経に活きている
- ホロライブの常闇トワとの交流がきっかけでVTuberデビューを果たしている
- クロアチア出身ながら配信で日本語を使いこなし「親日家」として知られている
- 現在はプロチームSCARZに所属し競技と配信の二刀流で活動している
rprのプロフィールと基本情報
rprの本名はDan Ušić(ダン・ウシッチ)。1996年8月7日生まれのクロアチア出身で、身長は185cmと長身です。血液型はA型とされています。
意外に思われるかもしれませんが、rprは幼少期にテニスとテコンドーのトレーニングを積んでいました。スポーツで鍛えた集中力や瞬発的な判断力は、のちにプロゲーマーとして大きなアドバンテージになったと考えられます。格闘技で培った「相手の動きを読む力」は、Apex Legendsのような対人戦闘ゲームにおいて非常に重要なスキルです。
rprのプロゲーマーとしての経歴

rprのプロとしてのキャリアは、多くのプロゲーマーと比べても非常にスピーディーに展開しています。ここでは、彼の歩みを時系列で振り返ります。
2019年 SoaR Gamingでのプロデビュー
rprが競技シーンに本格参入したのは2019年5月、SoaR Gamingへの加入がきっかけでした。加入直後にApex Legends Preseason Invitationalに出場し、約85万円の賞金を獲得しています。
プロデビューからわずか数ヶ月で国際大会の舞台に立つというのは、並大抵のことではありません。この時点で、rprの実力がすでにトップレベルにあったことがうかがえます。しかし同年12月にはSoaR Gamingを離れ、次のステップへと進みます。
2020年 Northでの飛躍
2020年1月、rprはヨーロッパの名門ゲーミング組織Northに加入しました。この年が彼のキャリアにおける大きなターニングポイントとなります。
2020年の主な成績は以下の通りです。
2020年の主要大会成績と獲得賞金
GLL Masters Summer – EMEAでの優勝とALGS Summer Circuit Playoffs – EMEAでの準優勝は、rprをヨーロッパのApexシーンにおけるトッププレイヤーの一人として確立させました。Northには2020年12月31日まで在籍しています。
2022年以降 SCARZへの加入と現在
2022年5月に開催されたALGS Last Chance Qualifier 2 – EMEAでは、見事にチャンピオンシップへの出場権を獲得。現在はプロeスポーツチームSCARZに所属し、競技活動を続けています。
rprの大会実績一覧

rprの競技成績をまとめると、その安定感が際立ちます。一発屋ではなく、継続的に結果を出し続けているのが彼の真の強さです。
主な大会実績は以下の通りです。
- ALGS Summer Circuit #3 – EMEA:1位
- GLL Masters Summer – EMEA:1位
- ALGS Autumn Circuit #3 – Europe:1位
- ALGS Summer Circuit Playoffs – EMEA:2位
- Realm: Summit Series 2020 – Week 5 Europe:2位
- Esports Arena: Europe Tournament #3:4位
- Esports Arena: Tournament #9:4位
注目すべきは、ALGS(Apex Legends Global Series)という公式最高峰の大会で複数回の優勝を果たしている点です。これはApex Legendsの競技シーンにおいて、世界レベルの実力を持つことの証明にほかなりません。
rprの使用キャラクターとプレイスタイル

rprのメインキャラクターはレイス(Wraith)です。レイスはApex Legendsにおいて最も高い操作スキルを要求されるレジェンドの一つであり、彼のアグレッシブかつ正確なプレイスタイルと非常にマッチしています。
ただし、rprは状況に応じてヴァルキリー(Valkyrie)を使用することもあります。マップやマッチの展開によってキャラクターを柔軟に変える判断力は、トッププロならではの特徴です。
経験上、プロゲーマーの中でも「一つのキャラクターに固執するタイプ」と「柔軟に切り替えるタイプ」がいますが、rprは後者に近い印象です。メタ(環境の変化)への対応力が高いプレイヤーは、長期的に競技シーンで活躍し続ける傾向があります。
Twitchでの配信では、ゲームプレイのハイライトだけでなく、チュートリアルやプロとしての試合分析なども行っており、視聴者にとって学びの多いコンテンツを提供しています。
rprと日本文化の深い繋がり
rprを語る上で欠かせないのが、日本文化、特にVTuberへの深い愛情です。クロアチア出身でありながら「親日家」として知られ、配信中に日本語を積極的に使用する姿は、多くの日本のファンの心を掴んでいます。
常闇トワとの交流とVTuberへの目覚め
rprが特に推しているのは、ホロライブ所属のVTuber常闘トワ(Tokoyami Towa)です。彼がVTuberに興味を持ったきっかけは「VTuber最協決定戦」というイベントを視聴したことだったと本人が語っています。
この出会いが、rprの活動の幅を大きく広げることになりました。
rprのVTuberデビュー
VTuber文化への情熱は、ついにrpr自身のVTuberデビューという形で結実しました。5月29日にVTuberとしての活動を開始しています。
ずっと自分のアートワークが欲しかった。若い頃から曲を書いていたけど、誰にも共有できなかった。それが夢だった。でも常闇トワたちが夢を実現する勇気をくれた。このコンテンツを通じて「自分らしさ」と「自分の世界」を作りたい。そして歌にも挑戦したい。
この発言からわかるように、rprにとってVTuber活動は単なる趣味の延長ではなく、長年抱えてきた創作への夢を実現するための重要な一歩でした。プロゲーマーとしての競技活動に加え、作曲やクリエイティブな表現にも挑戦する姿勢は、VTuber文化が持つ「新しい自己表現の可能性」を体現しています。
日本のストリーマー大会への参加
rprは日本語を配信で使うだけでなく、日本のストリーマーが参加する大会にも積極的に出場しています。海外のプロゲーマーが日本のコミュニティイベントにここまで深く関わるケースは珍しく、これがrprの日本での人気をさらに押し上げている要因の一つです。
rprの所属チーム遍歴
プロゲーマーにとって所属チームは非常に重要な要素です。rprのチーム遍歴を振り返ると、着実にステップアップしてきたことがわかります。
SoaR Gamingでの短期間の活動を経て、ヨーロッパの名門Northで実力を証明し、現在は日本にも拠点を持つSCARZに所属しています。SCARZへの加入は、rprの日本文化への親和性を考えると非常に自然な流れだったと言えるでしょう。
rprがApex Legendsシーンで特別な存在である理由
Apex Legendsの競技シーンには世界中に優れたプレイヤーが数多く存在します。その中でrprが特別視される理由は、単純な競技力だけではありません。
rprの強み
- ALGS複数大会での優勝実績
- レイスとヴァルキリーを使い分ける柔軟性
- 日本語を含む多言語コミュニケーション能力
- VTuber活動による独自のファンベース構築
- スポーツ経験に裏打ちされた身体的素養
rprのユニークさ
- 欧州プロでありながら日本コミュニティに深く根ざしている
- プロゲーマーとVTuberの二つの顔を持つ
- 作曲という創作活動にも取り組んでいる
- ホロライブファンとしての一面が親しみやすさを生んでいる
プロゲーマーとして結果を出しながら、コンテンツクリエイターとしても独自の道を切り拓いている。この「競技力」と「エンターテインメント性」の両立こそが、rprが多くのファンに支持される最大の理由ではないでしょうか。
eスポーツの世界では、競技だけに集中するプレイヤーと、配信やコンテンツ制作にも力を入れるプレイヤーがいます。rprは後者の代表格であり、その活動スタイルは今後のプロゲーマーのロールモデルになり得ると個人的には感じています。
rprの配信スタイルとコンテンツ
rprはTwitchを主な配信プラットフォームとして活動しています。配信内容は多岐にわたり、以下のようなコンテンツを提供しています。
ゲームプレイハイライトは、プロならではの圧倒的なエイム力やポジショニングを堪能できるコンテンツです。特にレイスを使用した際のポータルの使い方や、戦闘中の瞬時の判断は非常に参考になります。
チュートリアル・解説動画では、Apex Legendsの上達を目指すプレイヤーに向けた実践的なアドバイスを提供しています。プロの視点から語られる戦略論は、ランクマッチで伸び悩んでいるプレイヤーにとって大きなヒントになるはずです。
プロの試合分析も見どころの一つです。大会での自身のプレイを振り返りながら、なぜその判断をしたのかを解説する内容は、競技シーンに興味がある視聴者にとって非常に価値が高いコンテンツです。
そして何より特徴的なのが、配信中に日本語を交えたコミュニケーションを行うこと。日本のファンにとっては、海外のトッププロが自分たちの言語で話しかけてくれるという体験そのものが特別なものです。
よくある質問
rprの本名と出身国はどこですか
rprの本名はDan Ušić(ダン・ウシッチ)で、クロアチア出身です。1996年8月7日生まれで、身長185cm、血液型A型です。幼少期にはテニスとテコンドーのトレーニングを積んでおり、スポーツの素養を持つプロゲーマーとして知られています。
rprが現在所属しているチームはどこですか
rprは現在、プロeスポーツチームSCARZに所属しています。過去にはSoaR Gaming(2019年)、North(2020年)に所属しており、SCARZは3つ目の所属チームとなります。SCARZは日本にも拠点を持つチームであり、rprの親日的な活動スタイルとの親和性が高いと言えます。
rprはなぜ日本で人気があるのですか
rprが日本で高い人気を誇る理由は複数あります。まず、配信中に日本語を積極的に使用していること。次に、VTuber文化、特にホロライブの常闇トワへの熱烈なファンであることを公言していること。さらに、日本のストリーマー大会にも参加するなど、日本のゲーミングコミュニティに深く関わっていることが挙げられます。こうした姿勢から「親日家」として広く認知されています。
rprのメインキャラクターは何ですか
rprのメインキャラクターはレイス(Wraith)です。ただし、マップや試合の状況に応じてヴァルキリー(Valkyrie)を使用することもあります。メタの変化に柔軟に対応できるキャラクター選択の幅広さも、彼がトッププロとして活躍し続けられる要因の一つです。
rprはVTuberとしても活動しているのですか
はい、rprは5月29日にVTuberとしてデビューしています。きっかけは「VTuber最協決定戦」の視聴で、常闇トワをはじめとするVTuberたちから夢を実現する勇気をもらったと本人が語っています。VTuber活動を通じて、長年の夢だった作曲や音楽活動にも挑戦しており、プロゲーマーとクリエイターの両面で活動の幅を広げています。
rprは、プロゲーマーとしての圧倒的な実力、VTuber文化への深い理解、そして国境を越えたコミュニケーション能力を兼ね備えた、eスポーツシーンでも極めてユニークな存在です。Apex Legendsの競技シーンを追いかけている方はもちろん、日本のVTuber文化に興味がある方にとっても、rprの活動は今後ますます目が離せないものになるでしょう。
