ロシア・米国・スイスの合同研究チーム 量子コンピューターでの時間逆行実験に成功の可能性

ロシア・米国・スイスの合同研究チーム 量子コンピューターでの時間逆行実験に成功の可能性

TECHABLEによりますと、ロシアのモスクワ物理工科大学、米国イリノイ州のアルゴンヌ国立研究所、スイス連邦工科大学らにいる合同研究チームが量子コンピュータを用いた時間逆行実験を行い、一定の成果をあげたことが分かりました。

私たちが日常生活で感じる「時間」は、過去から未来へと一方向に進むものであるという、1927年に英国の天文学者アーサー・エディントンが提唱した「時間の矢」の概念を持っているものと考えられています。しかし「なぜ時間は過去から未来へのみ進むのか」「未来から過去へ進むことはないのか」「過去↔未来だけでなく、過去↕未来といった別次元は存在しないのか」などといった謎は未だ物理学における未解決問題であり続けています。

今回行われた時間逆行実験は (相対性理論により上回れないと考えられている)光速を上回る方法を発見したというものではなく、物理学第二法則が破れた現象を量子スケールでシミュレーションしたものとなっています。具体的には「エネルギーを加えない条件下において、物質のエントロピー (不規則性)は増していく」熱力学第二法則の現象を量子スケールで逆転させることに成功したとのことです。

ロシアとアメリカ、スイスの合同研究チームが量子コンピュータで時間を逆行させることに成功か?

TECHABLE

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