VTuber「アバターへの中傷は演者/ボイスモデルへの中傷」として情報開示命令 大阪地裁

VTuber「アバターへの中傷は演者/ボイスモデルへの中傷」として情報開示命令 大阪地裁

東京地方裁判所は2022年 (令和4年) 8月31日、 VTuber 宝鐘マリン (所属:ホロライブ) の話題を扱うネット掲示板にて原告女性への誹謗中傷を行った投稿者のプロバイダー (相手VTuber側の接続業者) を被告とした裁判にて、原告側の訴えを認め「アバターに向けての中傷は原告への中傷」だとして開示を認める判決を下したことが分かりました。

大阪地裁

判決によると 2021年 (令和3年) 5月、同タレントの話題を扱うネット掲示板にて「仕方ねぇよバカ女なんだから」「母親がいないせいで精神が未熟なんだろ」との投稿が行われたことが判明。この投稿について石丸将利裁判官は、これを原告女性に対する中傷に相当すると認定しました。

今回の裁判は東京地裁における 夢月ロア (所属:にじさんじ) の裁判に続き、「VTuberアバターへの中傷は演者/ボイスモデルへの中傷」であるとする判例が示されたことになります。これらより日本国内の司法においては”VTuberは (アバターを纏っているという以外では) 1人の人間である”とのコンセンサスが定着していく可能性もあるでしょう。

Vチューバーのキャラ中傷でも「人格権を侵害」…投稿者の情報開示命じる判決

読売新聞オンライン

「アバター中傷は名誉毀損」 Vチューバーの訴え認め情報開示命令

朝日新聞デジタル

(第2チーム/バーチャル・メタバース・VTuber・ボカロ・初音ミク情報)

VTuberカテゴリの最新記事