Nintendo Switch Lite (ニンテンドースイッチライト) の発売を受け、これまで据置型ゲーム機中心であった米国市場のトレンドに変化の兆しが生じ始めているとの分析が公開されています。
米国のゲームプレイスタイルに変化
Nintendo Switch Liteの上期の販売 (着荷) 台数195万台の内訳は日本で39万台、米国大陸で80万台でした。これより米国市場 (米国大陸) では実に日本市場の倍以上もの販売を記録したことになりますが、これはこれまで携帯型ゲーム機の初回販売が据置型ゲーム機より伸び悩むのが通例であった米国では異例の記録となります。
任天堂の古川社長はこの要因として「据置型ゲーム機クオリティのゲームを持ち運べること」「これまでのリビングの大画面テレビで遊ぶだけでなく,ソファーやベッドの上で遊べるという自由なプレイスタイルが受け入れられたこと」を挙げており、Nintendo Switch Liteがゲームタイトルではなくそのプレイスタイルによって受け入れられ、同時に「米国ユーザーのゲームプレイスタイルに変化をもたらしている」ことを示唆しています。
こうした市場環境そのものの変化は任天堂だけでなく、プレステ5 (PlayStation5) やプロジェクトスカーレット (Project Scarlett/次世代型Xbox) の市場投入を控えるソニーやマイクロソフトの戦略にも影響を与えるだけに、今後ゲーム業界は新たな局面に突入する可能性も考えられます。
国内でも変化の兆し
更に国内市場においてもNintendo Switch Liteの発売以降、販売動向に変化が生じつつある模様です。
これはかつてニンテンドーDS Liteや2代目PSP (PSP-2000) 投入によって起きた「年末商戦以外での販売角度の変化」と同一であり、今後この兆候が確実なものとして推移する事となれば、Nintendo Switchは成功を収めた歴代のゲーム機と同じ道を進む可能性が高まることとなりそうです。
gameindustry.biz
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