EU (欧州連合) 欧州委員会は2023年 (令和5年) 4月4日、任天堂が Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) の Joy-Conを巡る不具合に対し、法的保証期間外でも無償修理対応を行うことで合意したと発表しました。

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Nintendo Switch (Nintendo Switch Liteを含む) のコントローラー「Joy-Con」を巡っては、スティックが勝手に動作する 通称“Joy-Conドリフト”と呼ばれる現象が発生するとして、欧米を中心に設計上の機械的欠陥を指摘する訴えが起こされております。
ロイターによりますと、2021年 (令和3年) に 欧州消費者機構 (BEUC) と9つの国の消費者団体が「劣化が早すぎる」として欧州委に苦情を申し立てていたとのこと。欧州委は声明で「任天堂は、欠陥のある Joy-Conコントローラーは原因が欠陥によるものか消耗によるものかを問わず、また任天堂のメーカー保証期間が切れていても、任天堂の修理センターで無料で修理することを提案し、明示することに同意した」と発表。BEUCの ウルスラ・パクル副事務局長は「これは消費者が欠陥製品を無料で修理できるようにするための短期的な解決策に過ぎない。これでも任天堂は潜在的なバグがあるゲーム機を引き続き販売できてしまう」とのコメントを発表しております。
今回の任天堂とEUの合意は、これまで“Joy-Conドリフト”を巡る問題を構造上の欠陥として認めていなかった 任天堂にとっては短期的な打撃となる可能性もあります。一方で、これをきっかけに Nintendo Switchの品質改善や信頼回復が進むことで、中長期的には同社及びユーザーの皆様にとってプラスの方向に進むことも期待されるでしょう。
ロイター
(P2y.jp ゲーム・任天堂ジャンル担当 配信記事)
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