任天堂 古川社長 Joy-Conの不具合巡り「謝罪」と報道される事態に

任天堂 古川社長 Joy-Conの不具合巡り「謝罪」と報道される事態に

任天堂の古川俊太郎社長は6月26日、同社本社で行われた株主総会にて、Nintendo Switch (ニンテンドースイッチ) のコントローラー「Joy-Con (ジョイコン)」を巡る不具合と米国における集団訴訟の動きについてコメントしました。

しかしこの度、古川社長が寄せたコメントが「Joy-Conの不具合に対する公式謝罪」であったと受け止められ、一部海外メディアで報道が行われる事態へと発展しています。

任天堂 Nintendo

古川社長が寄せたコメントの内容は次の通りです。

Joy-Con に関して、お客様にご迷惑をおかけしていることをお詫び申しあげます。製品の改良については継続的に取り組んでいますが、Joy-Con は米国で集団訴訟の対象となっており、係争中の案件になりますので、具体的な対応については回答を差し控えたいと存じます。

第80期 定時株主総会 質疑応答

これより「Joy-Conを巡る米国での集団訴訟は係争中の案件であり、具体的対応について現時点では回答を控える」と読みとる事が可能ですが、冒頭の「Joy-Conに関してお客様にご迷惑をお掛けしている事をお詫び申し上げる」との部分が「任天堂がJoy-Conの不具合を認め謝罪した」と一部海外メディアにおいて解釈され、報道されてしまっている模様です。

Nintendo’s president issues first Joy-Con drift apology

VGC

企業が各種発表の冒頭で「ご迷惑をお掛けしている事をお詫びする」などと慣例的に述べる事が少なくない日本とは異なり、欧米圏では安易な謝罪は致命的となる場合があります。今回の古川社長のコメントを巡る解釈の食い違いが、今後の同社のJoy-Conを巡る対応や米国での集団訴訟の行方に悪影響を及ぼすことにならないかが懸念されるところです。

株主・投資家向け情報

任天堂

ゲームカテゴリの最新記事