幻の任天堂版プレイステーション「スーパーFXチップ」搭載を当初予定か

1990年代に任天堂とソニーが共同開発を進めていた幻の任天堂版プレイステーション (PlayStation/プレステ) に、一部スーパーファミコンソフトで採用された「スーパーFXチップ」が搭載される予定であったことが明らかとなりました。

任天堂版プレイステーション

「スーパーFXチップ」はスーファミ上で疑似3D描写を実現する高性能チップで、ゲーム「スターフォックス」「スーパーマリオ ヨッシーアイランド」のロムカセットに搭載されました。

今回公開された英国アルゴノートソフトウェア (スーパーFXチップの設計に携わり、スターフォックスの開発にも参加した) 元社長ジェズ・サン氏へのインタビューによりますと、このスーパーFXチップを任天堂版プレステに搭載することが予定されていたとのことです。

任天堂とソニーによるプレステ共同開発プロジェクトを巡っては「任天堂が利益を独占するため一方的に開発を中止し、その遺恨がソニー独自によるプレステ開発へつながった」「ソニーがライセンスを独占する恐れがあったため危惧した故・山内溥元任天堂社長が急遽ストップをかけた」等々の水掛け論など、ゲームファンやゲーム業界関係者の間では「歴史認識の相違」に近いセンシティブかつデリケートな話題として長年扱われてきました。

しかし近年は任天堂とソニーが共に現在のゲーム業界を牽引する企業として切磋琢磨し前進し続けていることなどから純粋に見直す動きもあり、今回のような共同開発時代のエピソードも少しずつ明らかになってきています。

The SNES PlayStation Was Going To Have A Super FX Chip Built-In

nintendolife

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