韓国当局現地での運営終了予定のTwitchに約4900万円の罰金を科す

韓国電気通信委員会 (KCC) は2024年 (令和6年) 2月23日、2月27日に韓国での運営を終了する Twitchに対して4億3500万ウォン (約4900万円) の罰金を科したと発表しました。

同委員会は Twitchが2023年に VOD (ビデオ・オン・デマンド) サービスを停止したことについて、ユーザーの利益を損なうものであり、同国の電気通信事業法に違反していると判断したとしております。

更に同委員会は、2022年 (令和4年) 9月30日より韓国でのストリーミング画質を1080pから720pに引き下げたことに関連し、Twitchが最高の視聴品質を制限する正当な理由があったかどうかを調べるために関連データを要求。これに Twitch側は契約上の守秘義務を理由に拒否したとのことです。

同委員会はまた、違法な映像配信を防止するシステムを導入しなかったとして、Twitchに1500万ウォン (約170万円) の罰金も科しました。

同委員会は是正措置の一環として、Twitchに対し、今後韓国での事業を再開する前にこれらの命令の受領を開示し、予防措置を実施するよう命じております。

Twitchは2023年 (令和5年) 12月5日、韓国での運営を2月27日に終了すると発表。その理由として、同国でのネットワーク料金が他国の10倍にもなるため、これ以上の運用が不可能になったとしております。

今回の Twitchの韓国からの撤退により、現地の VTuberや YouTuber、ストリーマーなどに多大な影響が及ぶのは避けられないものと考えられます。

2月24日現在、韓国発の VTuber事務所・グループは ISEGYE IDOL (異世界アイドル／通称イセドル)、StelLive、V&U Entertainmentなどが活動を行われているのに加え、ホロライブプロダクション関連のイベントが盛況を博すなど、他の地域と同じく VTuberの人気が高まっております。

今回の Twitchの韓国からの撤退が、現地にどのような影響を及ぼすかが改めて注目されます。