バーチャルYouTuber (VTuber) 「キズナアイ」の運営体制が事実上”崩壊”とも言える事態に発展していることが明らかとなりました。
過去のキズナアイを巡る出来事
中国語版運営権がActiv8から分裂し”運営崩壊” 状態に
この度キズナアイに”インストール”され中国の動画プラットフォーム「bilibili (ビリビリ) 」を中心に活動する中国語版キズナアイ (通称名・紗利雅 (サーリア) )の運営権がActiv8社から中国の大手企業「ネットイース (網易)」に譲渡されていることが明らかとなりました。
今回の状況はActiv8社がキズナアイを巡る一連の問題への適切な対処を怠った結果として確固たる運営方針を喪失し、結果的に同一のキャラクターにも関わらず運営体制がバラバラになるというモラル崩壊的 “運営崩壊” 状態に発展してしまったものとも考えられます。
尖閣諸島と台湾を「中国領」と明示
そして中国語版キズナアイは10月4日、中国国内からのアクセス限定となる動画にて日本固有の領土である尖閣諸島を「釣魚島 (中国政府が用いる尖閣諸島の中国名)」、台湾 (中華民国) を「台湾省 (中国の一行政区)」とする地図を背景に用いた上で更に台湾を「中国台湾」、台湾語を「中国語の台湾の方言」などと呼称していることが判明しました。

今回の発言等は当局の検閲に配慮された中国向け動画内のものではあるものの、キズナアイが日本発のキャラクターであり更に後述する日本政府観光局アンバサダーである事を踏まえると看過し難いものであると思われます。
“日本政府観光局アンバサダー” キズナアイ
キズナアイは2018年 (平成30年) 3月に日本政府観光局 (JNTO) ニューヨーク事務所の訪日促進アンバサダーに起用されておりました。よって今回の政治的発言は「日本政府と繋がりのあった者が日本固有の領土である尖閣諸島が中国領であるという見解を示した」と全世界に発信していることになるだけに、今後日本の国益および安全保障を毀損する国際問題へと発展する恐れも考えられます。
トラベルボイス
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