ホロライブ 任天堂ゲーム無許諾配信の代償大きく 今後の展開に打撃も

バーチャルYouTuber (VTuber) 事務所「ホロライブプロダクション」を運営するカバー株式会社が任天堂ゲームタイトルの生配信プレイ動画を無許諾にて行っていた問題は、同社および事務所の法令遵守 (コンプライアンス) 意識の欠如を浮き彫りにする形となりました。

任天堂/ホロライブプロダクション

任天堂ゲームの新規配信がゼロに

今回の問題を受けたカバー社による謝罪発表によりますと、任天堂はこれまでのホロライブプロダクションによる無許諾の生配信プレイ動画を非公開としなくてもよいとする姿勢を示している模様です。

しかし、これはあくまで過去の無許諾配信への法的対応が任天堂から免除されたものであり、今後も同事務所所属VTuberが任天堂ゲームの生配信を行えると決定したものではありません。

それを裏付けるかのように6月7日現在、同事務所所属VTuberによる任天堂ゲームの生配信は一切行われなくなっています。特に任天堂ゲームの配信比率が比較的高い猫又おかゆや「テトリス®99」のプレイ配信が注目を集める星街すいせいなどは影響が目に見えてうかがえる状況です。また新作ゲームタイトルである「世界のアソビ大全51」の配信も行えていません。

任天堂の対応次第では大きな打撃も

今後、ホロライブプロダクションが任天堂ゲームの生配信を再び行えるか否かの “生殺与奪権” は任天堂が握ることが考えられます。

仮に同事務所の新規配信が任天堂から許可されない場合、ホロライブプロダクションは「VTuberの生配信プレイ動画で人気を集める任天堂ゲームタイトルを取り扱えない」大きな打撃を受ける事になるでしょう。

信頼取り戻すための取り組みを

ホロライブプロダクションは同業他社における様々な不祥事等に失望を覚えた視聴者をも取り込み勢いをつけてきた側面があります。

よって今回の問題発覚は多くの (過去のVTuber関連の不祥事等に辟易し、一方で「ホロライブは信用出来る」と心から信じてきた) 視聴者の皆さんを裏切り、深く失望させるものかつ、同社および事務所へのイメージ悪化も免れないものです。今後は真摯な説明や問題解決のための目に見える取り組みが求められることでしょう。

仮にそれが出来ないのであれば、かつて問題を引き起こし視聴者の支持を失った同業他社と同じ末路を辿ることになるでしょう。

https://twitter.com/kiryucoco/status/1268885652524822530

いつの日かホロライブプロダクションが任天堂ゲームの生配信が認められ、他社や個人勢VTuberと任天堂ゲームによるコラボレーションが再び可能となり、同事務所だけにとどまらずVTuber業界全体の発展に寄与出来る将来が訪れるよう、厳しい目をもって注視していきたいところです。

ホロライブのカバー社 任天堂ゲームタイトルの無許諾生放送配信を認め謝罪

VTuberカテゴリの最新記事