ホロライブプロダクションの配信ルール変更 ホロスターズに明確な効果認められず 逆に副作用も

この度VTuber事務所 ホロライブプロダクションが行った大型イベント時の配信ルール変更が、同事務所の日本国内男性グループ「ホロスターズ」において明確な効果が認められなかったのに加え、他の傘下グループの配信スケジュールを圧迫するなどの副作用を招いていることが判明しました。

ホロライブプロダクション hololive Production
ホロライブプロダクション
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VTuber 兎田ぺこらは10月21日の配信にて、最近同事務所における配信ルールが変更になったと明言。これまでは「(事務所傘下の) 各グループ毎での配信スケジュール」の重複が考慮されていたものの、今後は「(ホロライブプロダクションという) 事務所全体でのスケジュール」が考慮されるようになった旨を明かしました。

これは ホロライブに加え、ホロライブインドネシア (hololive-ID)、ホロライブEnglish (hololive-EN)、ホロスターズ (HOLOSTARS)、ホロスターズEnglish (HOLOSTARS-EN) といった同事務所全体においても重要なイベントが予定されている場合、その時間帯の配信スケジュールが調整されるものと推測されました。

ホロライブプロダクション 大型イベント時の配信ルールを変更 VTuber 兎田ぺこらが明かす

そして11月19日20時、ホロスターズ所属の 羽継鳥有の3Dお披露目配信が、同事務所の他の配信を全て停止した中で実施されましたが、最大同時視聴者数 (同接数) は約6900人となり、同事務所全体の視聴者数が平均10万人以上を記録することも珍しくないこのゴールデンタイム帯においては、本配信1つの枠に絞り込んだ明確な効果は認められませんでした。

ホロライブプロダクションでは予てより所属タレントのデビューや3Dお披露目といった大型配信が行われる際には他タレントの配信スケジュールが調整される傾向 (全てがこの限りではございません) にありましたが、この度の配信ルール変更により、同事務所全体によって所属タレントの晴れ舞台を盛り上げていく姿勢を強める意図があるとも考えられます。

しかし今回の結果は「ホロライブ視聴者の多くは (同じホロライブプロダクションであっても) ホロスターズタレント単独の配信を視聴しない」という現状を浮き彫りにしただけでなく、ゴールデンタイム帯において同事務所全体の配信が一時停止されることによる配信スケジュールの混乱や圧迫といった“副作用”のデメリットの大きさを露わにした形となりました。

更に同様に他の配信を停止した中で実施された 水無世燐央 (所属:ホロスターズ) の3Dお披露目配信では、その様な形で行われた同配信と同タレントに誹謗中傷疑いのあるスーパーチャット (投げ銭) が行われる事態も確認されてしまいました。

この度の配信ルール変更は「ホロライブよりも視聴者数の少ない ホロスターズの晴れ舞台をキャリーアップするための、やや強引なものであった側面は否定出来ないでしょう。それは本ルールについて ホロライブ視聴者よりも ホロスターズ視聴者からの不満が目立っており、「わざわざ見てもらうためにそのような事 (他の配信を止める) をしてほしくない」といった旨の批判が少なくないことからもうかがえます。配信を停止するタレントだけでなく、そうした状況で配信を行うタレントにとっても、果たして今回のルール変更はポジティブなものと言えるのか、大いに疑問です。

なお にじさんじなどの他事務所・グループでは、3Dお披露目などの大型配信時にも事務所・グループ内の他の配信を止めることは必ずしも一般的ではありません。相対的に所属タレント数が少なく、“箱推し”も多く抱える ホロライブならではのルールを ホロライブプロダクション全体へと拡大したことによるデメリットが今回顕現化したとも言えるでしょう。

本質として「見たいと思える配信なら、裏配信にかかわらず視聴者が集まる」でしょう。仮に前述のような形で注目を集めさせ、視聴者を集めても、今後も見たいと思わなければすぐ去ってしまいます。結局のところホロスターズ所属タレントの実力及びプロデュースの問題という現実に向き合わなければならないのです。

ホロライブの配信が裏配信の有無に関わらず業界トップ水準の視聴者数を記録しているように、ホロスターズは普段の活動で視聴者・ファンの皆さんを集める方向を地道に続けるのが近道と考えられるところでしょう。「事務所内の他の配信を止める前に、やるべきことは山ほどある」のです。

今回の ホロライブプロダクションにおける配信ルールの変更、そしてその結果と副作用。同事務所を運営する カバー株式会社はこれらを重く受け止め、今後の同事務所の運営に向けて速やかに反映させていくべきでしょう。

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