デビュー1ヶ月で80万人 ホロライブEN Gawr Gura (がうる・ぐら) 反響の理由

デビュー1ヶ月で80万人 ホロライブEN Gawr Gura (がうる・ぐら)  反響の理由

バーチャルYouTuber (VTuber) Gawr Gura (がうる・ぐら/所属:ホロライブEN) が、この1ヶ月で80万人ものYouTubeチャンネル登録者数を獲得するなど前代未聞の反響を呼んでいます。

Gawr GuraはVTuber事務所「ホロライブプロダクション」の海外タレントグループ「ホロライブEN」の一期生として9月13日に初の生放送配信を実施。その後はほぼ1日で1万6000~2万人超のチャンネル登録者数を獲得し続けており、10月下旬にも100万人に到達する可能性があります。

今回はGawr Guraがここまでの人気を獲得している理由について、軽くですが取り上げてみたいと思います。

Gawr Gura YouTube公式チャンネル (2020年10月13日現在)
Gawr Gura Ch. hololive-EN (10月13日現在)

“掴み”の「a」

その“掴み”は偶然のものか、はたまた事前に考えていたものなのか。Gawr Guraのデビュー生放送配信における第一声は「a (あ)」でした。

この「a」が反響を呼び、ネットミームとなり、またたく間に注目を集めることとなりました。

英語でも日本語でも最も短く、最も単純な「a (あ)」の一言で注目を集める。偶然にしても狙っていたとしてもそう簡単に行えるものではありませんし、思いっきり外してしまう可能性もあることでしょう。デビュー生放送配信の第一声という最も注目が集まる一度きりの機会で、いかに多くの視聴者を惹き込むか。この時点で非凡な自信と実力をうかがい知ることが出来ます。

確かなゲームプレイと歌の実力

Gawr Guraの非凡な実力は、YouTuberとしてのゲームプレイや歌唱力といったスキルでもうかがい知ることが出来ます。

特に音楽系ゲーム (いわゆる「音ゲー」) の腕前は特筆すべきものがあり、プレイ中の模様は思わずコメントするのも忘れるほど惹かれるものです。

更に歌唱力では邦楽、特に山下達郎の曲を日本語で歌い上げてしまう。ひょっとしたら日本人よりも上手いのかも。凄い。

言葉が分からなくても面白い

何を話しているのかはよく分からないけれど、面白い

それは外国人視聴者が、日本のVTuberの生放送配信を見るのと同じ感覚でしょうか。

日本のVTuberの配信を巡ってはかねてより外国人視聴者が大勢訪れる光景が日常となっています。彼らはタレントが日本語で喋るその内容を速やかには理解出来ないものの、そのトークやリアクションの雰囲気に惹かれて根強い視聴者となります。

Gawr Guraのトークやリアクションは話している内容が分からなくてもその雰囲気のみで十分楽しめるものであり、言葉や国籍に関わらず多くの皆さんの注目を集めています。この事がチャンネル登録者数や生放送配信同時視聴者接続数 (同接数)、アーカイブ動画再生数の増加にもつながっている可能性が考えられます。

登録者数 前代未聞の大台到達の可能性も

この項目ではキズナアイ、輝夜月の記述がございますが、両者をGawr Guraと比較・対比させる意図はございません。予めご了承下さい。

Gawr Guraは前述の通りデビュー配信からひと月で80万人ものチャンネル登録者数を獲得していますが、この現在の推移を維持した場合、10月下旬にも100万人の大台に到達する可能性があります。

なおこの100万人という登録者数は過去にキズナアイ、輝夜月の2名が記録しています。

そして仮にその後も現在の登録者数の推移を維持した場合、12月下旬にも200万人、2021年 (令和3年) 2~3月にも300万人に迫る可能性が考えられ、VTuber史上最大のチャンネル登録者数に到達する可能性もあります。

タレント名登録者数 (デビュー生放送配信日)
Gawr Gura
(がうる・ぐら)
80万2000人 (9月13日)
10月13日0時現在

Gawr Gura YouTubeチャンネル登録者数 デビュー配信後1ヶ月間の推移
Gawr Gura YouTubeチャンネル登録者数 デビュー配信後1ヶ月間の推移
(情報:ユーザーローカル)

「サメちゃん」の活動は始まったばかり

Gawr Guraは日本のVTuber視聴者からは親しみを込めて「サメちゃん」の愛称で呼ばれるようになっています。

一方でGawr Guraのような外国人VTuberの配信が日本でも注目される背景としては、日本国内における度重なるVTuberタレントや運営企業に対する問題の発生とそれに伴う “炎上疲れ” が影響している可能性も考えられるでしょう。

世界の指導者が 遥か上空から自分たちの星を見たら

彼らの態度も 根本から変わるはずだ

何よりも重視している国境は見えないし

言い争いもぱったり聞こえなくなる

アポロ11号乗務員 マイケル・コリンズ
新・映像の世紀より

英語ならば言語の違いがクッションとなり、「それまで聞こえてきた日本語の喧騒が、聞こえなくなる」。皮肉ではあるものの、かつてのVTuber業界黎明期における優しかった時代を思い起こさせるのかも知れません。


「サメちゃん」Gawr Guraの活動は、始まったばかり。その活躍が全世界のVTuberタレントに刺激を与え、新たな才能や活動の動きが生まれてくる事を期待したいところです。

Gawr Gura Ch. hololive-EN / Gawr Gura holoEN

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