世界中の電波望遠鏡をつなぎ合わせ、地球サイズの巨大望遠鏡を仮想的に作り出す「イベント・ホライズン・テレスコープ」は4月10日、ブラックホールとその影の存在を撮影することに成功したと発表しました。
今回撮影に成功したのはおとめ座銀河団 M87楕円銀河の中心に位置する巨大ブラックホールで、地球から5500万光年の距離にあり、質量は太陽の65億倍にもおよぶものとなります。
今年はブラックホールの存在を初めて予測したアインシュタインの一般相対性理論が実験で実証されてから100年の節目にあたり、同じく存在が予言されていた重力波の初観測に引き続く成果ともいえるでしょう。
これまで科学的に存在が証明されながらも直接の観測がなされなかったブラックホールですが、今回の成果によりブラックホールの存在が確かなものであるとともに、一般相対性理論の正しさもまた改めて証明されたことになります。
国立天文台
コメントを書く