中京テレビ ビジネス推進局ビジネス開発部の工藤祐馬氏は1月21日、株式会社IDENTITYのインタビューで同社がバーチャルYouTuber (VTuber) 事業に挑戦する理由などについて語りました。

工藤氏は中京テレビがVTuberを始めた背景として、近年のテレビ局を取り巻く問題があると指摘。テレビ離れが進む中で従来のような「CMでお金を稼ぐ」ビジネスモデルだけでは立ち行かなくなる可能性を挙げています。
その後新規事業として2018年 (平成30年) 5月に開催した「CHUKYO-TV INNOVATION PROGRAM」にてVRやARを取り扱う地元名古屋のアイデアクラウド社との協業が決定、VTuberに挑戦する機運が生まれ、キミノミヤと大蔦エルのデビュー、ナゴヤVTuberまつりへと繋がっていったとのことです。
工藤氏が特に頭を悩ませたのがテレビでは「toB」だったビジネスモデルがVTuberでは「toC」に変わった事で、個人に対しVTuberをどう売るべきかを模索する日々が続いたとのこと。その中で生まれたのがナゴヤVTuberまつりの開催を目的としたクラウドファンディングであった事も明らかにしています。
こうしたこれまでの事業の成果を受け、工藤氏はテレビ局がVTuberに挑戦する価値を実感。これまで競合しなかった企業がライバルとなることなど、新たな価値と手応えを実感している様子を明かしています。
更に今後の試みについては「バーチャルにしか出来ないこと」にこだわっていきたい意向を明らかに。VTuberだからこそ挑戦できることに積極的に取り組んでいきたい意向を示し、インタビューを締めくくりました。
IDENTITY/note
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