コンパイル 幻のゲームタイトル「ぷよころがし (仮称)」について元関係者が言及

コンパイル 幻のゲームタイトル「ぷよころがし (仮称)」について元関係者が言及

かつてゲームシリーズ「ぷよぷよ (現 セガ)」の開発を手掛けていたコンパイル (1998年 (平成10年) 3月 広島地裁へ和議申請/2004年 (平成16年) 破産廃止) による幻のゲームソフト「ぷよころがし (仮称)」について、この度同社の元関係者が言及されていることが判明しました。

コンパイル 幻のゲームタイトル「ぷよころがし (仮称)」について元関係者が言及
SATURN FAN 1995年12月22日号より
(画像:男爵でぃーのさん)

「ぷよころがし (仮称)」はコンパイルが1996年 (平成8年) 冬以降の発売を目指し開発を行っていたとされるセガサターン用3Dレースゲーム。魔導物語/ぷよぷよシリーズでお馴染みの「ぷよ」を転がして競う内容で、「ぷよぷよ通 (2)」の大ヒットに続く同社の新作タイトルとして注目を集めておりました。

「ぷよころがし (仮称)」は当時のゲームユーザーから少なからず注目を集めており、この雑誌記事も同社社長の仁井谷正允氏による「やっぱりアルルのブルマ姿でしょ」のくだけたコメントも含め話題となっておりました。結果的にリリースされることなく立ち消えとなったものの、往年のゲームユーザーにとっては懐かしのタイトルの1つと言えることでしょう。

そしてこの度本作についてコンパイル元関係者のうゑみぞ氏とゆんま氏が言及。「当時社内は混沌としており、誰が開発を行っていたかは分からない」「ナムコ (現 バンダイナムコエンターテインメント) の『アルマジロレーシング』のようなフィールドの球をトラックボールで転がしてゴールまで進めるゲームだったが、社内で開発中の画面はおろかタイトルロゴすら見たことがないまま終わってしまった。97丁稚 (同社の1997年新入社員) 時代の社内イントラネットでも開発中のタイトル一覧から消えていた」とのコメントを寄せております。

その後同社は経営難から1998年3月に広島地裁へ和議を申請し経営破綻しており、本作もそうした激動などからお蔵入りへと至ったものであると推測されます。

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