この度中国のバーチャルYouTuber (VTuber)／女性アイドルグループ A-SOULの所属タレントが、きわめて薄給の契約 (いわゆる奴隷契約) にて雇用されている疑いが浮上していることが分かりました。
画像引用元：Twitter／中国中央テレビ
A-SOULは中国及び韓国の芸能事務所 Yuehua Entertainment (樂華娛樂／위에화 엔터테인먼트) と、TikTok運営元のバイトダンス (ByteDance／字節跳動) により2020年 (令和2年) に設立された女性バーチャルアイドルグループ。向晚 (Ava)、貝拉 (Bella)、珈楽 (Carol)、嘉然 (Diana)、乃琳 (Eileen) の5名が所属しており、BilibiliとTikTokにおける登録者数は数百万人を記録しております。
本グループのbilibili公式アカウントは5月10日、メンバーの 珈楽 (Carol) の演者／ボイスモデルが健康上の問題により全ての配信活動を休止し卒業すると発表。彼女は中国中央テレビ (CCTV) にて「月に214万人民元 (約4100万円) 稼いだタレント」として取り上げられたものの、実際には7000人民元 (約13万4100円) しか得ていないという指摘や、彼女ら所属タレント5名が1万人民元 (約19万1500円) + 歩合制1% (bilibili側で50%、運営側で49%を引いた残りの1%) しか受け取れない契約になっているのではとの噂 (彼女らが人気を博し、もう既に契約していないものであるとの見方も) も浮上している模様です。
中国や韓国のアイドルグループにおけるいわゆる奴隷契約に関する問題はかつてリアルタレントにおいて問題視されたことがあったものの、それらがVTuber／バーチャルタレントの演者／ボイスモデルにおいても密かに広まっている可能性はゼロとは言い難いことでしょう。国内外問わず見過ごし難い雇用問題として、今後も注視していくことが求められそうです。
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(第2チーム／バーチャル・メタバース・VTuber・ボカロ・初音ミク情報)
