中国のVTuber事務所 AuroraLiveVRに多数の問題が浮上か【随時更新】

この度、中国の VTuber事務所 AuroraLiveVR (中国語名：极光社 (Jiguangshe)) にて、様々な問題が浮上している可能性があることが確認されました。

AuroraLiveVRは、中国の動画プラットフォーム「bilibili」を中心に VTuber事業を展開する有力事務所。約200人もの所属タレントを抱えているとされ、bilibiliでのシェアは第3位を占めているとされております (なお台湾の「AuroraLive」は、運営元が異なる無関係の VTuber事務所となります)。

今回、AuroraLiveVRで浮上しているとされる出来事や疑惑は以下の通りです。

以下の情報は確認を行い次第、随時更新・追加を行ってまいります。

AuroraLiveVRを巡る出来事や疑惑

3月、英語圏向けタレント40名が運営陣とともに全員解雇か。
新たな英語圏向けタレント Lilian Shizukanさんが11月22日、AuroraLiveVRからの卒業及び決別を発表。

Lilian Shizukan 卒業のお知らせ
この1年間、多くの応援ありがとうございました。
この度、私は AuroraLiveVR (以下 ALVR) と一方的に決別し、”Lilian Shizukan” としての人格も返上し、今後一切関わりを持ちたくないと思うようになりました。
ALVRは、私が辞めるかどうかを決めるまで3ヶ月の活動休止期間を提示してくれましたが、追い詰められることへの恐怖から、私が去る時が来たと判断しました。
全員が退社の選択を迫られたとき、私は会社の成功と将来への期待から、ただ1人残ることにしました。
誤解を恐れずに言えば、私は ALVRに一生感謝します。この重荷を背負うことになるのが残念でなりません。自分から辞めたにもかかわらず、彼らには愛情しかありません。問題は会社そのものにあり、上層部が変えようとしないことは、何度も証明されています。
ALVRにいたことで、私は最も幸せな時を過ごしましたが、同時に人生で経験したことのない最低の時も過ごしました。この先、皆が癒され、自分の道を進むことができることを願っています。
今後、私はすべてのソーシャルを新しいものにリブランディングするつもりです。今まで頑張ってきたものを奪われるのは嫌です。
もうすぐ戻ってきますので、楽しみにしていてください。
改めまして、ありがとうございました。

Serafina (セラフィーナ) さんの YouTube公式チャンネルにおいて、広告設定が杜撰であったために動画再生数からの収益、スーパーチャット、メンバーシップの収益を得られていない疑い。
AuroraLiveVRの運営側が、所属タレントの配信活動に対する資産やバックアップを殆ど行っていない疑い。
AuroraLiveVRからの活動上のサポートは、所属タレントの自己負担である疑い。
中国人タレントが使わなくなったキャラクターモデルを英語圏タレントに流用したり、その逆のパターンがあったとの指摘。
AuroraLiveVRの英語圏担当マネージャーらに対し、英語圏タレントからの不満の声が相次いでいる。
上記のマネージャーは、無給でフルタイム労働をさせられている疑いがあった (現在は有給とされる)。
一部タレントのモデルデザインを、ホロライブプロダクション所属タレントの常闇トワさんなどから盗用していた疑い。
上記により、一部タレントがモデルデザインの変更など、ブランディングの全面見直しに迫られている。
AuroraLiveVRは、2022年 (令和4年) 末までに“次のにじさんじ”になることを目標にし、以前ににじさんじ (ANYCOLOR株式会社?) の下で働いていた人物をマネージャーとして採用していた。
30名ものタレントのモデル準備が遅れている?とされ、更に運営との連絡手段が限られていることでタレント側の不満が高まっている。事務所からの脱退の意向を示される方も。
他の中国人マネージャーも、何ヶ月もの間給料が支払われていないままである可能性。
運営側はマネージャーの無給労働について、その人材が信頼に値し、献身的などうかを確認する“試用期間”であるとしている。この期間については「スタッフの頑張り次第で変動し、通常は半年」と一部スタッフに伝えている模様。
上層部は現時点でタレントを成功させられなかったのはマネージャーのせいであるとして、今後は海外のマネージャーを雇用せず、中国本社で働く者のみを用いる方針?
タレントは退職にあたり、モデルの買い取りを決めたり、完全に手放したりする方とで分かれている。Lilian Shizukanさんのように声明を出されたり、SNSアカウントを放棄される方も。
2023年 (令和5年) 初頭にデビュー予定であった40名ものタレントのうち、実際デビュー出来たのは僅か5名であった?
VTuberタレントになるのを希望したのに、マネージャーになるのを求められた方も。