未発見の素粒子「アクシオン」の兆候発見か

未発見の素粒子「アクシオン」の兆候発見か

東京大学、名古屋大学、神戸大学などが参加の国際研究チームは6月17日、暗黒物質 (ダークマター) の直接検出を目指す「XENON1T」実験において暗黒物質候補でもある未発見の素粒子「アクシオン (Axion)」の存在を示唆する兆候を検出したと発表しました。

未発見の素粒子「アクシオン」の兆候発見か
(画像:XENON1T)

アクシオンは原子を結合させ分子 (物質) を生み出す「強い力」を成立させる上で理論上存在が予言されている仮説上の未発見の素粒子。暗黒物質の候補であり、仮に発見に至れば標準模型 (標準理論) を書き換えるほどの物理学上の大きな前進になると目されています。

なお今回の実験観測精度は99.98%で、素粒子物理学における「発見」水準である99.9999%には達していないとのこと。また今回観測したものは暗黒物質とは直接の関係のない別のタイプであるとのことです。

未知の素粒子「アクシオン」の兆候か 東大など国際チームが観測

産経新聞

未発見の素粒子、手掛かりか 暗黒物質検出実験で―東大など

時事通信

物理学カテゴリの最新記事