Activ8 キズナアイのプロデュース・サポート体制「Project A.I.」を一新したと発表

Activ8 キズナアイのプロデュース・サポート体制「Project A.I.」を一新したと発表

Activ8は11月30日、バーチャルYouTuber (VTuber) キズナアイのプロデュース・サポート体制について、プロデュースチーム「Project A.I.」を一新したと発表しました。

発表要旨

  • Kizuna AI (以下 キズナアイ) のプロデュース体制を組織し直し再出発を図る。
  • 今後はファンの皆様の声により耳を傾けキズナアイの「みんなとつながりたい」という思いを実現していく所存。
  • まずは (キズナアイの) 各々の判別がつきやすい取り組みを実施。
  • 詳細は12月1日開催のファンミーティングイベント「A.I’ll meet you in 2019 (通称:#あいみちゅ)」にて発表予定。
  • 中国版キズナアイ (绊爱) は中国の別法人が運営するバーチャルタレント事務所「哎咿多 (アイード) 」がプロデュース・サポートを行う。
  • キズナアイ公式サイトを近日リニューアル予定
  • Project A.I.のTwitterを開始。

解説

Activ8はキズナアイを巡る一連の問題に対する日本国内向けの説明を3ヶ月半近くにわたり行ってきませんでした。

今回の発表内容はそれらに対する回答も一部含まれておりますが、依然以下の問題点については曖昧または無回答にとどまっている模様です。

  • 8月16日、「京都アニメーション放火殺人事件」に絡めて視聴者を批判する発言をbilibiliアカウント上にて行っていたとされる問題。
  • 日本固有の領土である尖閣諸島を「釣魚島 (中国政府が用いる尖閣諸島の中国名)」、台湾 (中華民国) を「台湾省 (中国の一行政区)」とする地図を背景に用いた上で更に台湾を「中国台湾」、台湾語を「中国語の台湾の方言」などと呼称する”政治的発言”を行った問題。
  • 10月21日、中国・浙江省烏鎮で開催の中国政府主催の見本市「ワールドインターネットカンファレンス (世界インターネット大会/WIC)」のサブフォーラム「ネットワーク文化と若者」にて、キズナアイが中国の大手企業「ネットイース (網易)」傘下のバーチャルタレント (网易旗下的“绊爱”) として紹介されていた点。このフォーラムが中国共産主義青年団主催ではないかという点について。また今回言及された「哎咿多 (アイード)」とネットイースとの関連は?
  • 10月24日、キズナアイTwitter公式アカウント上にて行った意見募集ツイートについて。

Activ8 キズナアイを巡る問題への説明責任 3ヶ月経過も依然果たさず

結果的には「あまりにも遅きに失した発表」であり、その内容も窮地を脱するには極めて厳しいものという見方にならざるを得ないところでしょう。唯一の評価点は「やっと何かを発した」事でしょうか。

今後のActiv8の更なる説明が求められるところです。

Kizuna AIのプロデュース・サポート体制に関して

Activ8

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